九州大学総合研究博物館WEB博物館について-九州大学総合博物館の役割について

 九州大学総合研究博物館は,九州大学の学内共同教育研究施設です.当博物館の目標は,学術標本の収蔵・保存,展示・公開はもちろんとして,学術標本を深く調査・分析するとともに,それらに関する研究教育の支援も行い,大学の内外の研究教育活動に寄与することです.

三研究系

 九州大学では,人文・社会科学や自然科学に関する標本や資料を多数収蔵しています.それらの保存管理や学術情報の抽出,展示公開などには,標本の特性に応じ,また九州大学の研究内容に合った独自の方法が要求されます.そのため当博物館では,研究教育支援事業を三つに整理し,それらを円滑に機能させるために,三つの研究系を設けました.

● 一次資料研究系
 学術標本の調査・収集,分類・保存及びその理論・方法に関する研究と教育を行います.そして研究成果とそれに基づいて適切に維持・管理された標本を,分析・抽出のための一次資料として分析技術開発系へ提供し,開示研究系へは展示・公開のための学術標本や総合的分類の成果と分類体系を提供します.


● 分析技術開発系
 学術標本から先端的分析法により新たな学術情報を抽出し,その理論・方法に関する研究と教育を行います.そして分析結果を新たな分類のため一次資料研究系へ提供し,開示研究系へは臨場感あふれる展示・公開のために必要な抽出情報などを提供します.


● 開示研究系
 展示・公開のために学術標本の持つ情報のデータベース化と,効果的な展示・公開のための理論・方法の研究と教育を行います.総合的データベースによる標本整備状況を新たな調査・収集計画の策定のために一次資料研究系へ提供し,標本の分析状況など新たな技術開発のための情報を分析技術開発系に提供します.
 

資料部

 九州大学にはこれまでに蓄積した学術標本について専門的な知識を持つ多くの研究者が存在します.通常の博物館で行うような個々の学術標本への対応は,専門家集団である教官全体で行うのが望ましいことから,全学の教官から選ばれた兼任教官を中心とする資料部を設け,学術標本の収集・整理・公開に当たります.資料部には自然史・文化史・技術史の3部門があり,それぞれが細かい専門分野に分かれます.博物館の専任教官も資料部に属し,三つの系の立場から学術標本を用いた教育・研究を支援します.こうした仕事を通し個々の研究領域や大学を越えて,学術標本を教育・研究に活用し,開かれた大学を目指します.

 

社会との連携

公立博物館などと共催での公開展示や学内展示を行い,大学の研究・教育を広く紹介します.インターネット博物館を充実させ,公開展示や大学収蔵標本の概要を紹介します.社会の高齢化が進み生涯学習の機会が広く求められている現状に鑑み,普及講演会を開催して生涯学習に積極的に寄与します.フィールドミュージアム部を作って,社会人・学生を対象に野外実習を行います.国内外の博物館職員・学芸員の研修や研究のトレーニングを行います.専任教官が地域活動に参加するとともに,地域の人々が博物館活動に参加できる場も設けます.