音源・映像資料 民俗資料

歴史的什器

Historical equipment

T

植物資料開示室で展示に活躍中の救済什器

両袖の教授机(救済什器)
戦後製造されなくなった壽商店(現・コトブキシーティング株式会社)製のもの

旧工学部本館廊下に並ぶ標本棚
理学部移転に伴い救済されたもの

学校生活資料
左からブックエンド、木製台本板、研究室の扉に取り付けられていた在・不在の表示器

ティーカップ
理学部で使われていたもので、大学マークが入っている

2009年に最初に行った、残置什器の本格レスキュー時の様子

旧工学部本館で行われた救済什器の展示「Furniture for Future」の様子(2018年)
手前の両袖机は医学部由来の九大最古品(明治41年)

旧工学部本館で行われた救済什器の展示「Furniture for Future」の様子(2018年)

歴史的什器コレクションは、ここ15年ほどの間で進行したキャンパスの移転や建物建替の過程で更新の対象となった、戦前の木製家具や実験器具・機器等を救済することにより、2004年ごろから2019年ごろにかけて形成されたものです。

大学等で日常的に用いられてきた日用品は、歴史資料や文化財としての認識が持たれにくいため、経年や使い勝手の変化等の理由により、歴史的評価がなされる以前に廃棄される傾向にあります。一方で、置き場や使用上問題がないまたは忘れられた場合は、学内で使用し続けられたり”放置”されたりすることにより、戦前の各学部創設期に導入されたものが期せずして現代まで残されていることもありました。

全国でも稀かつ貴重で特筆すべき構成資料は、歴史的木製学校家具類約600点(推定)です。他には、鉄製近代学校家具、小型の測定・計測・計量・分析等機器類、ガラス器具類、ブックエンドや台本版、在不在標のような学校生活用品類などが含まれます。現在いずれも資料整理の途上にあり、特に後者のような近代の日用品類の資料的価値や歴史的評価は今後定まってくるものと思われます。新たな資料研究領域を開拓するにふさわしい資料群であり、さらなる調査研究やデータベース化が望まれます。

歴史的木製什器等の日用品は、大切に使用しつづけることがよりよい保存・保管につながるという「在野保存」という考え方を導入し、博物館施設や店舗等で、試験的に運用しつつあります。