地域社会貢献型の科学情報発信と |
|||
研究代表者:研究代表者 副島雄児 (基幹研究院 教授) |
|||
|
|||
■1.背景 |
|||
研究・教育の質の向上と並行して、科学および技術開発研究の成果を積極的・効果的に広く一般社会に情報発信し公開することや、市民レベルでの科学リテラシー啓発活動の一環として、それらの成果を社会へ還元することの重要性と必要性が認識されていおり、各大学も意識的・戦略的に取り組みを行っている。 一方、九州地域ではこの波に乗り遅れている傾向にあるが、福岡圏域を中心とした科学教育活動や科学リテラシー啓発事業は、先行地域と比較しても特色あるものとなっている。九州大学においても、個々の活動は活発の波に乗り遅れている傾向にあるが、福岡圏域を中心とした科学教育活動や科学リテラシー啓発事業は、先行地域と比較しても特色あるものとなっている。九州大学においても、個々の活動は活発であり、社会的な関心や評価が得られている状況にある。 |
|||
|
|||
全国知事会ウェブサイト先進政策バンクの写真を引用
|
|||
■2.課題 |
|||
科学コミュニケーションに関する九州大学での取り組みは、個別的であり、技術的に「素人」である科学者が苦心して実施しているという実情がある。集客状況やメディアによる広報等の戦術が不十分であり、広く一般市民の関心を得られていないこと、「九州大学」としての継続的な社会貢献活動としての認知や定着に至っていない。本学の個々事業は貴重で重要なものであるにも関わらず、費用対効果の観点からは十分なものとなっていない。全体を俯瞰する視点・戦略がないからではなか。
|
|||
■3.目的 |
|||
本学が先導し地域社会貢献に資する科学情報発信の「場の設立」と、これを利用した科学情報に関する「双方向コミュニケーションを創生」するための手法と組織編成に関る開発研究を行う。学際・複合的な実践的研究の推進体制を組織し、本の科学情報発信の手法と地域社会貢献のあり方を検討する。
|
|||
2012-2014年度まで、提案機関を九州大学として、科学技術振興機構(JST)「(現)科学コミュニケーション推進事業 ネットワーク形成地域型」に『Science for All Fukuokansネットワーク (SAFnet)の構築 ーサイエンスモールin福岡ー』採択されている。本学はこの事業を先導する立場にあり、支援終了後も実質的な中核大学となるべく推進強化体制を確立する必要がある。
|
|||
■4.実施 |
|||
■研究会・セミナー |
|||
研究会(計6回):アウトリーチ活動および科学コミュニケーション活動に関心を持つ学内の研究者に呼びかけ、今後九州大学にあるべき拠点の在り方とその形成活動に対する意見交換を行った。 セミナー(計2回): 第1回:マサチューセッツ工科大学(MIT)の状況とアメリカ国立博物館における状況報告 第2回:東北大学でのアウトリーチ活動の現状、東京大学理学研究科での任務状況、任務内容、および活動上の問題点の指摘、海外におけるアウトリーチ活動を担う充実した組織体制の事例報告、福岡県におけるSSH活動報告などをふまえ、活発な総合討論がなされた。 |
|||
|
|||
●訪問調査:特に広報・情報発信関連● |
|||
|
※1:生物学科のweb広報を担当していた中道氏は、2012年4月に東北大学原子分子材料科学高等研究機構(WPI-AIMR)の広報部門に転出。 ・全学的取り組み(ブランディング) |
||
|
|
||
MIT News Office |
MIT News |
||
●WEB調査:明確な組織、教育プログラムのある国立大学法人事例●
|
|||
■学内外連携強化 |
|||
○SAFnetひろば事業: |
|||
■5.終了後の発展 |
|||
○リサーチコアの立ち上げ(準備中) 九州大学におけるサイエンスコミュニケーションの推進室または支援室を設置すべき時期がきている。本研究の知見をもとに、今後はリサーチコアを中心として、より具体的なシステムと人員配置を考え、全学に働きかけていく。 |
|||
研究課題:地域社会貢献型の科学情報発信と双方向のコミュニケーション創生に関する
|