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 海の中道の奈多付近(A)と、博多湾から須玖の線(B)の、断面図をみてみましょう。この地質は、地下工事のときの調査と、ボーリング資料からわかりました。
 Aの奈多のオレンジ色()の地層は、昔の海の中道のなごりです。今の海の中道(肌色の部分)は、この地層がけずれてできたものなのです。
Bの方の目立つ赤い色()は、阿蘇の火山灰です。今から約9万年前、阿蘇で大きな火山の噴火が起こり、巨大な噴煙柱が立ち上りました。噴火の勢いが弱まると、軽石からできた噴煙柱が崩れ落ちながら、巨大な火砕流となって四方に広がり、九州全体を覆いました。火砕流の温度は、佐賀で470℃もあったと考えられています。

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パネル作成:下山正一 九州大学大学院理学研究院地球惑星科学部門

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