芦屋海は、ある時期を除いて、全体的に浅い海でした。そのような浅い海の底には、さまざまな生物たちが棲んでいました。原始の日本海の浅い海の干潟や海面近くの生痕化石の代表的なものは、縦棒状の「オフィオモルファ」や、枝分かれした「タラシノイデス」です。これらは違った形をしていますが、もともと、スナモグリのような甲殻類（エビやカニの仲間）の棲み跡だったと考えられています。