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 「地球温暖化」ということばをきいたことありますか。地球がだんだん暖かくなってきて、南極や北極の氷がとけたりして大きなニュースになってますね。じつは大昔の地球にも「温暖化」があったんです。反対にずっと寒くなったこともありました。大昔から地球は暖かくなったり、寒くなったりをくり返してきたというわけです。でも温度計なんかなかった大昔のことがどうして分かるのでしょうか? それは、いまも大昔もそうですが、生き物--つまり化石--が暑さや寒さにびんかんで、温度計の役目をすることができるからです。暖かい海が好きな生き物がたくさんいた時代は、きっと暖かかったことでしょう。暖かい海が好きな生き物があまりいなかった時代は、地球は寒かったにちがいありません。

秋吉台で石灰岩をしらべているところ

石灰岩がたくさんみえています。

秋吉台は特別天然記念物でもあるので、石灰岩をしらべるときには特別な許可が必要です。腕章をつけているのはそのためです。

 このコーナーでは、おとなりの山口県にある秋吉台の石灰岩という石からみつかるいろいろな化石をしらべて、いまから3億4千万年から2億6千万年ほど昔、秋吉台がサンゴ礁だったころの地球の暑さ、寒さがわかったという話をしょうかいします。

パネル作成:佐野弘好 九州大学大学院理学研究院地球惑星科学部門

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