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体温コントロールのひみつ
 大切な脳や内臓を守るため、体の内部の温度(体温)はほぼ37℃に保たれています(恒常性と呼びます)。では、気温の変化に対してどうやって体温を一定に保っているのでしょうか?

 サーモグラフィという特殊なカメラで測ってみましょう!

 寒い部屋では、体の表面温度が低下していることがわかります。特に手先や足先の温度が低くなっています。これは、体の表面に近いところの血流が減っているからです。このように外気との温度差を小さくすることで、熱が外へ逃げるのを防いでいます。血液は酸素や栄養分を運ぶだけでなく、体温調節にも重要な役割を果たしています。

 水鳥の脚にはさらに進化した熱交換機能(ワンダーネット)があり、常に体温を高く保ち、雪や氷に接する足の温度を低く保つことができるんだ!

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作成:高松 洋 九州大学大学院 工学研究院 機械工学部門

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