ようこそ「海ののりもの展」へ

 地球の表面の7割は海であり、地球環境全体に果たす海の役割は、とても大きなものです。このため、将来、人間がより豊かで安らぎのある生活を送るためには、海への理解を深め、海と調和して行くことが不可欠です。とくに、周りを海に囲まれている日本にとっては、人や荷物を輸送するために、また、魚や鉱物などの資源を確保するために、海を有効に利用して行くことが重要です。
 このため、九州大学の海洋システム工学部門では、海の交通を担う船についての研究をはじめとして、浮体式海上空港などによる海上の利用や、海洋環境を守るための海中観測技術など、海に関わるさまざまな研究を行っています。
 今回は、これらの研究の一端を「海ののりもの展」でご紹介させていただきます。模型船や船の部品の展示、研究室で行われている実験の実演や自分の船を作って水槽で走らせるクラフトコーナーなどで、「海ののりもの」のおもしろさを感じていただきたいと思います

第7回 九州大学総合研究博物館公開展示 
実行委員長 新開 明二    
(九州大学大学院 工学研究院 海洋システム工学部門)