帆に風を受けて走る船を帆船とよびます。

 帆船の歴史はとても古く、古代より利用されてきました。15〜16世紀の大航海時代には、帆船によって、アメリカ大陸の発見や、世界一周航海が行われました。また、19世紀には、紅茶を運ぶための快速船「ティークリッパー」が、中国からイギリスまで新茶を届ける速さを競いあいました。

 20世紀に入り、汽船の発達によって帆船は姿を消して行きましたが、現在でも、船員養成のための練習船や、帆走クルーズ客船として使われています。

 帆船は、マストの本数と帆の種類によって分類されます。

模型の「EMILLIA」は、1849年にイギリスでつくられた、「3本マストバーク型帆船」という種類です。

パネル作成者:山口 悟(九州大学大学院工学研究院 海洋システム工学部門)

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