船が航行する状態で、前側を船首(バウ)、後ろ側を船尾(スターン)とよびますが、左右方向には特別な呼び名がついています。

 船尾から船首方向を見て、左側を左舷(ポートサイド)、右側を右舷(スターボードサイド)とよびます。

 スターボードはステアリングボード(舵取り板)がなまったもので、昔の船が、船首方向を見ながら右手で操作できるように、舵取り板を船の右側に突き出していたため、右舷がこう呼ばれるようになったといわれています。

 舵取り板が右側に突き出ているので、港では船の左側を岸壁につけました。このため、左舷がポートサイド(港側)とよばれます。

 このなごりで、現在でも飛行機の搭乗口は機体の左側(ポートサイド)にあります。

パネル作成者:山口 悟(九州大学大学院工学研究院 海洋システム工学部門)

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