九州大学の鉱山・製錬関連資料

  自然界から金属を取り出すは営みは、古代から人類が行ってきた重要な技術の一つです。鉱山から鉱石(有用な鉱物を多く含んだ岩石)を採掘し、製錬により目的の金属を得ることで、人類は青銅・鉄・金・銀・銅を利用し文明を築いてきました。
 工学部列品室には、約1600点の鉱物・鉱石・岩石標本の他に、旧採鉱学科、冶金学科による教育・研究の過程で使用あるいは収集されてきた、鉱山・製錬関連の標本、道具、模型類約900点が保存されています。その一部は開学記念日に一般公開されています。また、現在の地球資源システム工学部門、材料工学部門の図書室には鉱山・製錬関連の古文書(技術書、鉱山絵巻、絵図等)約300点が所蔵されています。
 主なコレクションとして、江戸時代の採鉱道具や測量器具/江戸時代および明治〜昭和初期にかけて国内の鉱山の近代化の時代に使用された坑内燈や削岩機/昭和5年の時点で国内の主要な製錬所から寄贈された、原料〜中間産物〜製品にいたる一連の標本/ドイツのフライベルグ鉱山学校で作成された製錬装置の精密模型等があります。

列品室(1)に展示されている削岩機類 列品室(2)に展示されている製錬装置模型

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