2. 九州大学の植物標本

 九州大学の植物標本は、5つの講座と博物館がそれぞれ管理しており、大学内の複数の場所に保存されています。未整理のものを含めるとだいたい13万点くらいあります。その6割は、農学部に分類学者がいた頃、戦前から終戦までに集められた標本です。あとの4割は、1960年代以降に集められてきている、比較的新しい標本です。採集された場所は、国内のものは福岡を中心とした九州一円のものが多く、国外のものは朝鮮半島、台湾、東南アジア、ミクロネシア、ニューギニア、中南米などが挙げられます。福岡の植物目録や外国の樹木誌の証拠標本、新種記載に用いられたタイプ標本(約370点)など、貴重な標本が多数含まれています。

中央図書館5階標本庫に設置されている昭和初期の標本棚

画像をクリックすると詳細な図がご覧いただけます。


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