4. 九州大学の動物骨格標本及び古人骨標本

 比較社会文化研究院所蔵の動物骨格標本及び古人骨資料は、哺乳類の動物骨格標本約200体と、西日本を中心とした各地の縄文時代から近世にかけての古人骨約3,000体からなります。
動物骨格標本には、今日では大変貴重な組み立てられた骨格標本を多く含むことから、学術的価値及び博物館資料として価値の高いコレクションです。このほかにも、ヒクイドリ等の希少動物の骨格標本や、サイの化石なども含まれます。
古人骨標本は、1950年に医学部教授として着任した金関丈夫教授とその後継者である永井昌文教授の時代から現在まで継続的に調査・収集された古人骨資料です。なかでも、西日本各地の遺跡発掘調査で収集された、弥生時代を中心とする古人骨資料は、日本人の起源を研究する上で欠かせない貴重な資料です。代表的なものとして、金隈遺跡(136体)、土井ヶ浜遺跡(190体)、古浦遺跡(48体)出土の弥生人骨があり、また弥生時代人骨以外には吉母浜遺跡(118体)出土の近世人骨などがあげられます。

動物骨格標本収蔵風景
古人骨頭蓋骨陳列風景
古人骨標本収蔵風景


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