穀物自給率は27%、君たちはどう考える?

棚田は日本に多い中山間地農業の代表選手だ。生産と環境が調和した素晴らしい光景だよね。日本人は弥生時代から水田を造り、育て、米を作るとともに、国土、自然環境を守り、さらには国民の精神をも作り上げてきたのだよ。
瑞穂の国と言われるのを知っているかい?

草原は家畜の放牧で維持されてきたのだ。牛は冬の寒さも苦にせず、枯れ草をよく食べ、元気にしているよ。このような家畜の肉は安心して食べれるのだ。

地球の温暖化は、二酸化炭素濃度の上昇が主な原因で起きているが、日本も温暖化しているよ。20世紀の100年間には約1℃の上昇がみられたよ。
気温は北海道4.5℃、九州3.5℃上昇を、CO2は350ppmから700ppmに上昇を想定
図は佐々木寛幸氏(畜産草地研究所)の提供による

これは、農業植物にも大きな影響を及ぼすよ。左の図は、温暖化前(20世紀末)、右の図は温暖化後(21世紀末)の植生の変化を表しているのだ。赤は暖地型牧草(C4植物)、緑は寒地型牧草(C3植物)の適地だ。


パネル作成者: 福山 正隆(農学研究院植物資源科学部門)、廣田 修(熱帯農学研究センター作物生産部門)