世界の顕花植物は約35万種と言われています。その内薬草はどのくらいあると思いますか? 約10%と言われています。

薬草の発見
  
2千年前中国の神農と言われる写真のような神様がいて、毎日植物をチェックして365種類の薬草をリストアップしました。

食品に近い薬草で続けて飲んでも大丈夫な薬草を上薬、治療のためだけに用いられる薬草を中薬、毒成分を含んでいるが手を加えて減毒し治療に用いるものを下薬と呼び、それぞれ120種、120種、125種の合計365種を選び「神農本草経」と言う本にまとめました。これは漢方のバイブルのように大切な本です。


漢方薬とはどのような薬でしょう。風邪の時飲む漢方薬の葛根湯には葛根(クズ)、麻黄(マオウ)、大棗(ナツメ)、桂皮(ケイヒ)、芍薬(シャクヤク)、甘草(カンゾウ)、生姜(ショウガ)の七種類の薬草が混ざっていて効き目を表します。
殺人に使われる猛毒のブシ(附子)も処理の仕方で漢方薬の素材となります。
ニンジン(薬用人参)は漢方の中で最も重要な薬草の一つです。



民間薬は口伝えにより受けつがれた薬草で、民族、地域により使い方が違っています。例えば日本ではゲンノショウコ(下痢止め)、センブリ(胃薬)、ドクダミ(皮膚病)等が有名です。



パネル作成者: 正山 征洋(薬学研究院創薬科学部門)