明治30年 京都大学創設
大正 3 年 前身の文学部陳列館開館
昭和30年 博物館相当施設の指定
昭和61年 文学部博物館新館の竣成
平成 9 年 京都大学総合博物館の発足
平成12年 総合博物館南棟の竣工
平成13年 6月1日一般公開開始

  
 展示面積2,456m2は日本最大級であり、主に自然史系展示と文化史系展示からなる。自然史系展示では「地球の鼓動」「化石から見た進化」「京大が生み出した霊長類学」「栽培植物の起源」「温帯林の生物多様性と共生系」「熱帯雨林の生物多様性と共生系〜ランビルの森の自然〜」「ミューズ・ラボ」「標本作製のススメ」「情報検索コーナー」「京都大学〜伝統と未来〜」等のコーナーで構成されている。

 化石のコーナーでは、カキ(二枚貝)の進化についての紹介やナウマン象の標本が展示。霊長類学のコーナーでは、チンパンジーの生態を映像で紹介するとともに、知能測定実験装置を使ってチンパンジーとの知恵比べが出来る。ランビルの森はマレーシアの熱帯雨林を再現した巨大なジオラマで、樹冠における生物多様性の研究の最新成果を解説している。
 文化史系の展示では、「石棺」「日本古代文化の展開と東アジア」「日本史資料」コーナーがある。



縄文時代の装身具    三角縁神獣鏡
Anomalocaris canadensis の化石と復元模型
技術史関連展示
 資料点数は約250万点あり、約30万点の考古資料は土器・瓦・埴輪類、石器・石製品、 金属製品、木・紙製品、日本縄文・旧石器時代資料、弥生時代資料、古墳時代資料、歴史時代資料、中国資料、朝鮮資料、エジプト資料、欧米資料に区分され国宝1件、重要文化財4件を含む。

自然史関連資料としては、動物標本 (哺乳類、鳥類、爬虫類、両生類、魚類、貝類、昆虫類、人類学、その他の動物標本)、植物標本(さく葉標本、陸上植物、海草、パケット標本、苔類、せん苔地衣類、コムギ穂標本、材幹標本、その他の植物標本)、菌類標本 (植物病害標本、菌類乾燥標本、菌類液浸標本、その他の菌類標本)、地質標本(化石標本、岩石標本、鉱石標本、鉱物結晶標本、隕石標本、土壌標本、その他の地質標本)、その他 (プランクトン標本、ミイラ標本、巣標本、その他)が収蔵されている。

その他に、技術史系資料として3000点以上の資料が、工学部、理学部、農学部、総合人間学部、付属演習林などに所蔵されている。

 延床面積:約11,000m2
 展示面積:2,456m2 [第1企画展示室(文科史系) 276m2
      第2企画展示室(自然史系) 約220m2を含む]
 収蔵庫 :約4,400m2 [中二階の設置と移動棚により収蔵容量を増やしている]
ミュージアムショップ
 ミュージアムショップ:MUSEP


常設展示の一角にあるミューズ・ラボ

 社会教育の一環として、常設展示以外に「特別展」や「企画展」が行われている。大学の研究者による一般向けの講演会として、公開講座(有料)のほか、常設展示室のミューズ・ラボにおいて総合博物館レクチャー(入館料のみ必要)が開催されている。 また、小学生向けの企画として総合博物館夏休み/冬休み学習教室が行われている。さらに、企画展関連行事として週末に実験アトラクションを実施するなど、市民が親しみ易い環境を整えている。

[近年行われた行事]
特別展「色の音楽・手の幸福 - ロラン・バルトのデッサン展」
企画展「森と里と海のつながり - 京大フィールド研の挑戦 -」

公開講座「 森と里と海のつながり」「 京大の農学」「 日記が開く歴史の扉」「近代日本の科学・技術と京都大学の歴史」

総合博物館レクチャー「日本人と森」「琉球列島の化石鳥類相の研究 〜化石から探る、生態系の過去-現在-未来〜」「京都大学の所蔵する鉱物標本の整理・登録とデータベース作成まで」
学習教室「望遠鏡を作って月を観察しよう」「カリンバを作ろう - 自分で作って演奏しよう」「三葉虫を調べてみよう」「ロボット実験室」「ストローでつくる強い形」「勾玉(まがたま)をつくろう 本物よりうまくできるかな?」「子供化石展示見学ツアー」


作成者:九州大学総合研究博物館 中西哲也
リンク:京都大学総合博物館
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