■支石墓の弥生人■

 大きな上石を用いる支石墓は、縄文時代の終わりから弥生時代にかけて朝鮮半島からもたらされた墓制であるが、糸島半島の新町遺跡では、その支石墓の下から、縄文人的な形態と抜歯風習をもった弥生前期初頭の人骨が出土した。いわば渡来系の墓に土着系の人が埋葬されていたわけで、その解釈を巡って色々な意見が出されている。


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