北部九州の弥生時代は、カメ棺墓地により特徴づけられる。カメ棺の中には人骨がのこっていることが多い。人骨を調ベることにより、当時の人々の年齢、性別、くらしぶりなど多くのことがわかる。また、墓地のなりたち、移り変わりのありさまを調べることによって、葬儀がどのようにおこなわれたのかについて復元を試みることもできる。これらのことを組み合わせて、弥生時代の社会のしくみについて、調べることができる。
(溝口・1995より)