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 福岡県で絶滅に瀕している昆虫たち
 Threatened insect species in Fukuoka Prefecture
 福岡県の昆虫相

 福岡県には、日本産の昆虫のおよそ1/3(約1万種)が生息していると考えられています。また、九州大学とその附属の彦山生物学実験施設の教官、学生を中心に分類学的研究が積極的に行われてきたことから、福岡県で多くの新種が発見され、その原産地(正式には模式産地という)ともなっています。

 福岡県のレッドデータ昆虫

 スギ、ヒノキなどの人工林の増加と里山林の減少、農薬散布や生活排水などによる水環境の悪化、都市化、昆虫愛好者の乱獲などが原因で福岡県の昆虫相は衰退しています。
 レッドデータブックでは、このような状況をふまえ、絶滅2種、絶滅危惧147種を選定しました。
  About 10,000 insect species (one-third of Japanese insects) occur in Fukuoka Prefecture. However, 2 species were already extinct and 147 species out of the 10,000 species are now threatened with extinction.

(下の写真の個々の種の拡大写真、和名、学名、絶滅の危険度を見ることができます→ここをクリック

キイロネクイハムシ
(ハムシ科)絶滅
(福岡県)
Macroplea mutica japana
 福岡県で絶滅に瀕している蝶たち
 Threatened butterflies in Fukuoka Prefecture

 福岡県のチョウ類の減少

 福岡県には,約100種のチョウ類が生息するが,近年の都市化,河川整備,自然海岸の減少,農業の近代化,自然林の伐採とスギなど人工林の増加により,草原,川原,荒地性の種注1,および雑木林を生息地とする種注2,森林性で局所分布をする種注3を中心に,福岡県のチョウ類は著しく減少している.この状況を受けレッドデータブックでは,絶滅1種,絶滅危惧33種,準絶滅危惧11種を選定した.

シルビアシジミ
Zizina otis
注1
オオウラギンヒョウホンなどヒョウモンチョウ類,タイワンツバメシジミ,シルビアシジミ,ツロツバメシジミ,ツマグロキチョウなど
注2
オオムラサキ,キマダラモドキ,ヒカゲチョウ,クロヒカゲモドキ,ミズイロオナガシジミ,オオミドリシジミ,クロシジミなど
注3
ルーミスシジミ,ミヤマカラスシジミ,アイノミドリシジミ,メスアカミドリシジミ,フジミドリシジミ,スギタニルリシジミ,キバネセセリなど

  About 100 species of butterflies are known to occur in Fukuoka Prefecture. However, 1 species were already extinct and 44 species out of 100 species are now threatened with extinction.
アイノミドリシジミ
Chrysozephyrus brillantinus

クロツバメシジミ
Tongeia fischeri

ツマグロキチョウ
Eurema laeta


オオムラサキ
Sasakia charonda


キマダラモドキ
Kirinia fentoni


ヒカゲチョウ
Lethe sicelis


クロヒカゲモドキ
Lethe marginalis


クロシジミ
Niphanda fusca


ルーミスシジミ
Panchala ganesa


ミヤマカラスシジミ
Satyrium mera


スギタニルリシジミ
Celastrina sugitanii


ギンイチモンジセセリ
Leptalina unicolor


オオウラギンスジヒョウモン
Argyronome ruslana


フジミドリシジミ
Sibataniozephyrus fujisanus


担当:総合研究博物館 湯川 淳一、小島 弘昭、森本 桂;比較社会文化研究院 矢田 脩;農学研究院  紙谷 聡志
協力:理学研究院 矢原 徹一,施設部 田中 広幸 ; 福岡市 福田 治 新海 義治(写真提供)

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