HIKOSAN BIOLOGICAL LABORATORY COLLECTION ON ENTOMOLOGY 

所在地:福岡県田川郡添田町大字英彦山

実験施設外観(撮影;井上広光)
 彦山生物学実験施設は、昭和11年10月、高千穂宣麿(たかちほ のぶまろ)男爵と中山悦治(なかやま えつじ)氏による土地および建物、標本類等の寄付によって開設されました。
 本施設は英彦山の中腹(海抜約700メートル)に位置し、生物相の豊かな、主として広葉樹からなる自然林に取り囲まれています。

 
 英彦山は古くから昆虫相の豊富な有名採集地として知られ、多くの採集者を惹きつけてきました。加えて、施設歴代の所長や研究員によって旺盛な研究が進められてきたため、これまでに世界中で英彦山でしか見つかっていない種や、英彦山をその分布の北限または南限とする種なども知られ、数多くの貴重な昆虫類が発見されています。

実験施設玄関(撮影;井上広光)

 

常設灯火採集設備(撮影;井上広光)
 本施設に常設された灯火採集設備は、広範な視界と、昆虫類を誘引するための強力な照明器具を有し、夜間の昆虫採集に優れた効果を上げてきました。本施設のこれら優れた環境や設備は、国の内外を問わず、多数の研究者により長年にわたって利用されてきました。

 平成10年4月、本施設は規模が縮小され、人員も削減されましたが、現在でも建物や標本は維持・管理がなされています。夏期には高校生を対象とした体験学習が行われるほか、これまでの通り研究者の調査・研究にも利用されています。
 本施設にこれまでに蓄積された学術標本は、
ほ乳・鳥類約280点、は虫・両性・魚類約180点、貝類その他約900点のほか昆虫類は約30万点にも上ります。
 ここでは、英彦山で見られる昆虫類の中から、代表的な種を選んで紹介します。

(農学部昆虫学教室 山口大輔;生物資源環境科学府 井上広光)


農学部附属彦山生物学実験施設所蔵昆虫標本

英彦山の代表的な昆虫ー

オオムラサキ−オス

オオムラサキ−メス

オオムラサキ−蛹

ムカシトンボ

オオカマキリモドキ

キリシマミドリシジミーオス

キリシマミドリシジミ−メス

ムラサキトビケラ

オナガバチの一種

オオチャイロハナムグリ

ヤマトタマムシ

キュウシュウエゾゼミ

チッチゼミ

ヤママユガ

オオミズアオ

アケビコノハ

オキナワルリチラシ

アゲハモドキ

エゾシモフリスズメ

カブトムシ

アカアシクワガタ

ルリボシカミキリ

(協力;農学部昆虫学教室 山口大輔;生物資源環境科学府 井上広光)(昆虫写真撮影;落合香織)