CURCULIONOID COLLECTION-WEEVILS

 ゾウムシ上科(象鼻虫上科)は、その名の示す通り、長く前方に伸長した独特の頭部を持つ種に代表される甲虫類の一群です。このグループは膨大な数の種を含んでおり、これまでに世界から全動物の5%に当たる約6万種が知られています。しかしながら、いまだに数多くの未記載種(命名記載されていない種)が存在することから、ゾウムシ相の解明が進めば、種数は少なくとも20万種に達するものと予測されています。

 2002年現在、本学農学部昆虫学教室には、東アジアに分布する種を中心として、実に25万点ものゾウムシ標本が保管されています。その大部分は、ゾウムシ類の専門家である森本 桂博士(前昆虫学教室教授)が、20世紀後半に様々な方々の協力を得て収集したものです。日本産全種が揃っている他、アジア産種のタイプ標本(種の基準となる標本)も数多くあるため、多くの研究者に利用されています。また、未同定標本(種名が特定されていない標本)は学部生や院生、学内外の研究者が行う分類学的研究の材料となります。同教室が網羅的に収集・保管しているアジア産ゾウムシ関連の文献と共に、この地域のゾウムシ類を研究する上で欠かすことのできない重要なコレクションです。

収蔵場所:農学部1号館3階昆虫学教室標本室

(生物資源環境科学府昆虫学教室 吉武 啓)


日本産ゾウムシ上科

JAPANESE CURCULIONOIDEA

ヒゲナガゾウムシ科
オトシブミ科
クロヘリオオヒゲナガゾウムシ
ヒゲナガオトシブミ
アシナガオトシブミ
ハイイロチョッキリ
ヤエヤマミツギリゾウムシ科
ゾウムシ科
ヤエヤマミツギリゾウムシ
タカハシトゲゾウムシ
ツバキシギゾウムシ
ハスジカツオゾウムシ
ゾウムシ科
ヒメシロコブゾウムシ
クロカタゾウムシ
イシガキササラクチカクシゾウムシ
オジロアシナガゾウムシ
ゾウムシ科
オサゾウムシ科
イネゾウムシ
シバオサゾウムシ
オオゾウムシ

(昆虫写真撮影:落合香織)