考古学資料

九州大学の教官が九州各地の重要遺跡で行った学術調査の出土品が中心です。旧石器時代から歴史時代まで及び、各時代・各地域の研究上の基準となる資料が多くあります。ほかに学史上名高い中山平次郎博士の収集品、中国・朝鮮・パキスタン・フランスなどの出土品も含み、総数は万余をはるかに越えています。ここでは弥生時代の代表的な遺物を紹介します。


管理部局:人文科学研究院 考古学研究室
収蔵場所:箱崎地区・文学部2階


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中期の土器

 福岡市博多区板付出土。祭祀に用いた特殊な土器。袋状の口縁部、長い頚部、算盤玉状の胴部をもち、外面に丹を塗る。井戸底から数個の土器と出土し、祭祀で奉献したと推定できる。

前期の土器

 福岡市城南区藤崎出土。前期初頭の壷の典型例として有名。外反する口縁部、頚部と胴部の境の段、円盤状の底部が特徴で、肩部にヘラ描きで綾杉文を施す。甕棺の副葬小壷である。

武器形祭器

 福岡市西区唐泊後浜出土。青銅製矛形祭器の最終段階一歩手前のもので、図体は大きいが、柄を差し込む穴は無く、刃も付けられていない。海底から出土し荒砂が付着する。銅矛祭祀の一面を示す重要な資料。

ゴホウラ貝製の腕輪

 福岡県飯塚市立岩出土。南島からもたらされたゴホウラ貝の殻腹・殻背を磨り落として縦長の五角形としたもの。片側に突起を作り出すのが特徴。甕棺内の男性人骨の腕に着装されていた。

後期の支脚

 長崎県壱岐郡唐神出土。甕を乗せて煮炊きするときに用いた。火を受けた痕跡が著しい。貝塚から多数の日常用土器とともに出土した。


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青銅製の腕輪

 佐賀県唐津市宇木汲田出土。青銅製の環状腕輪。朝鮮半島製の輸入品の可能性が強い。甕棺内の人骨の腕に着装されていた。

青銅製の武器

 佐賀県唐津市宇木汲田出土。銅剣・銅矛は鋭利で実戦にも使える。銅戈はペラペラで儀器化の走りといえる。いずれも甕棺の副葬品である。