干潟は、河口付近に広がる砂泥地です。潮が満ちているときは海の底に沈んでいますが、潮がひくと現われてきます。干潟にはカニや貝、ゴカイ、海藻などたくさんの生物が住み、さらにそれらを食べる魚や鳥もやってきます。
 干潟は生物がとても豊かな所ですが、最近は干拓や水質の悪化、ヘドロのたいせきなどでよごれたり、無くなったりしてきています。たくさんの生物が住む干潟は、私達にさまざまな食料をていきょうする漁場であり、また海水をきれいにする働きがあることもわかっています。
 福岡市とその近郊の干潟:津屋崎内海(宗像郡)、和白干潟(博多湾)、室見川河口(博多湾)、今津干潟(博多湾)、加布里湾(糸島郡)、有明海(柳川市など)

 干潟にはいろいろな貝がいます。潮干狩りに行くと、アサリやハマグリ、オキシジミ、カガミガイなどがとれます。
 最近、日本に昔から住んでいたハマグリがへってしまい、韓国や中国からシナハマグリという別の種類を輸入しています。シナハマグリはハマグリにくらべて背が高く、ずんぐりむっくりしています。魚屋さんで見る“ハマグリ”の多くはシナハマグリです。

オキシジミ
カガミガイ
アサリ
ハマグリ
シナハマグリ

作成者 松隈明彦 まつくまあきひこ (総合研究博物館)