色がなくなったイソギンチャク
 イソギンチャクの中には褐虫藻という藻のなかまが住んでいます。この褐虫藻は温かい水に弱く、29℃以上になるとイソギンチャクから出ていってしまいます。こうなると、イソギンチャクは、それまでの褐色からまっ白になり、死んでしまうものもいます。
 1998年夏、鹿児島県枕崎周辺の海の温度が30℃になりました。このときイソギンチャクはほとんどが白化して、消えてしまいました。イソギンチャクには、クマノミというきれいな魚が住んでいますが、住み場所がなくなったために、いなくなってしまいました。5年たった今でも、クマノミの数はもとにはもどっていません。
 これも温暖化のせいだと考えられています。


作成者  羽野克典 はのかつのり (生物資源環境科学府動物資源科学専攻)