ドジョウとは

 

ドジョウと聞けば、にょろにょろ・ぬるぬるとした体、そして口にヒゲがあることなどがすぐに思い浮かぶでしょう。日本でももっとも有名な淡水魚の一つです。日本列島には3科6属27種・亜種のドジョウ類が自然分布しており、この他に外来種が2種、さらに未記載と考えられる種が複数種みつかっています。

 ドジョウの仲間は分類学的にはコイ目に属し、魚類の中ではナマズ目やカラシン目に比較的近縁です。かつてはドジョウ科として一つにまとめられていましたが、現在では5科ないしはそれ以上に区分することが多くなっており、一般的にはドジョウ科、アユモドキ科、バイランテラ科、フクドジョウ科、タニノボリ科の5科として整理することが多いようです。この仲間はユーラシア大陸全域とアフリカ大陸北部から約111属1000種以上が知られており、毎年のように新種が記載されています。

 ドジョウ類はいずれも淡水性であり、口髭があり、ぬるぬるしていることは共通していますが、その姿形はとても多様です。種により好みの環境は大きく異なり、渓流から下流域、干上がりそうな湿地や果ては洞窟の中や地下水中まで、様々な環境に多様な種が生息しており、ユーラシア大陸の陸水域を代表する淡水魚類と言えます。

 

 

 

ドジョウの体

 

 

ドジョウの髭の数は種類によって異なります。ドジョウやカラドジョウは10本、シマドジョウの仲間やフクドジョウは6本、ホトケドジョウの仲間は8本です。

 

 

 

ドジョウ属やシマドジョウ属では胸鰭が大きく、骨質盤がある方が雄です。ホトケドジョウ属は繁殖期以外の区別は困難です。

 

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