「虫こぶ」

- 人とのかかわり(2) -


虫こぶの利用


マタタビミタマバエによってつくられるマタタビミフクレフシは、漢方薬として利用されています。



タマバエの一種によりつくられるヨモギクキワタフシは、高級もぐさとして、灸治に用いられています。



ヌルデシロアブラムシによってヌルデにつくられるヌルデハミミフシは、「五倍子(ゴバイシ)」と呼ばれ、日本や中国では染料として利用されています。




虫こぶの害


クリタマバチによるクリメコブズイフシ

この虫こぶがつくられると、クリ果実の収量は激減し、時には木ごと枯れてしまうこともあります。


マツバノタマバエによるマツバタマフシ

この虫こぶが多数形成されると,他の害虫との複合被害によりアカマツやクロマツが枯死することもあります。



ダイズサヤタマバエによるダイズサヤクビレフシ

このタマバエがダイズの生長中のさやに産卵すると、さやはくびれたようになり、発育を停止して落下しやすくなってしまいます。


ポスター担当

湯川 淳一 (Junichi YUKAWA)(農学研究院 昆虫学分野・教授;総合研究博物館・館長)

徳田 誠 (Makoto TOKUDA)(生物資源環境科学府 昆虫学分野・院生)

上地 奈美 (Nami UECHI)(生物資源環境科学府 昆虫学分野・院生)

佐藤 信輔 (Sinsuke SATO)(生物資源環境科学府 昆虫学分野・院生)


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